核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

名もある脇役

 私のシナリオ創作作法として、出てくる人物は話の中での重要度に関係なく、できるかぎり名前を設定しておく、というのがあります。ファンタジー世界なら英単語帳(仏語・独語辞典でもよし)から単語名をカタカナにして命名。意外と気づかれないものです。日本人名なら歴史の本とかから。

 簡単な工夫ですが、妙にシナリオ世界に、もっともらしさを出してくれます。「名無しさん」なんてのはネットの中にしか存在せず、生きた人々の世界では、目撃者Aも共犯者Bも通りすがりCもゴブリンDも名前と顔と、それぞれの人生があるのです。

 今進行している物語の背景に、その物語と関係ない人々からなる社会のネットワークがあり、おのおのが別々の物語を進めている・・・・・・とプレイヤーさんに錯覚していただければ、私にとっては大成功です。何万という都市住民すべてを設定しているわけではないので、まさに一瞬の錯覚ではありますが。