核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

名古屋市「ちくさ正文館書店本店」、この七月三十一日で閉店とのこと

 かつて名古屋市千種区の住人だった私にとっても、寂しいお知らせです。

 お世話になりましたというほど高価な本を購入した思い出はなく、立ち読み立ち見ばっかで、たまに文庫本を買う程度の、お店にとってはありがたくない客ではありましたが。そんな日々の思い出をひとつ。

 ドナルド・キーン明治天皇』をはじめとする、明治天皇関連の書籍がずらりとならんでいた頃。どれか一冊でも買ったものかと立ち見していると、そばで大きな声が。

 「消去法なんだよな!」

 変な人がいるなと思って、さりげなく聞き耳を立てていると。

 「ヴィルヘルム二世は暗愚だったとか!ニコライ二世がどうとか!よそと比較してばっかでよ!」

 ここまで明言されると、どなたのどなたについての言及を批判しているのかは私にもわかります。危うくうなずきそうになりました。