核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

岡和田晃氏による、平田真夫/森山安雄氏へのインタビュー記事を発見!

Web東京創元社マガジン : 「平田真夫/森山安雄の挑戦――ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ」平田真夫/森山安雄×岡和田晃(1/4)[2011年9月] (webmysteries.jp)

 

 あの雑誌POPCOMの欄外ゲームブックや、今でも名作の呼び声高いゲームブック展覧会の絵』の作者様へのインタビュー記事を、Web東京創元社マガジンで読むことができました。

 私が感じつつもうまく表現できなかったあの感動の質を、岡和田氏は「叙情性」という言葉で表現なさっています。

 ロボットに支配された無機質な未来都市を駆ける「新世界から」。

 おばけがいっぱいの暗い森を、たいまつ頼りにさまよう「昔々・・・・・・」。

 文化祭の劇にしたいという要望も来たという、異国的な「待祭の旅」。

 さらわれた織姫を求めて十二星座を巡る、自由度の高い「笹の葉さらさら」。

 「おじさん!あ、あなたはもしや」と唸らせる、「ベンジャミンおじさんの家」。

 (もう一作は不覚にも、POPCOMの掲載号を買いそびれたため未読)。

 どれも単に面白いだけではなく(それでも十分すごいのですが)、ほろりとさせる雰囲気が漂っています。

 今度国会図書館に行ったら、研究そっちのけで1986年のPOPCOMを一気読みすることになりそうです。いや、案外、今ばくぜんと考えている可能性の物語論が、まとまることになるかも知れません。