核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村井弦斎『桑の弓』、読み終わりました

 前評判通りのスパイ小説なのですが、主人公がシベリア奥地の自由郷にたどりついたところで終わり、『後編に続く』でした。

 『桑の弓』の続編は書かれていないはずなので、未完の作品です。

 構成もまとまりが悪いのですが、決してつまらない作品ではありません。

 革命とか反政府主義には無縁だと(私は)思っていた弦斎が、そうした領域にぎりぎりまで接近した作品。いろいろとスリリングです。

 これで論文を書けるかどうかはわかりませんが、少しずつあらすじや感想をこのブログで書いていこうと思います。