きわものめいた題の近著ではありますが、ミーゼスはメンガーの影響下で経済学に進んだ、100年ほど前の近代経済学者です。最近オーストリア学派づいている私には気になる本です。
マルクスの著作も並行して読んではいますが、そちらはもう、消費期限切れとしかいいようがありません。書かれた時点ですでに消費期限切れだったのかも知れませんが。
なお私も反マルクスの立場ですが、「マルクスを読むな」とか「禁書にしろ」とは決して言いません。
むしろ逆に、日本人による口当たりのいい入門書なんかではなく、マルクスそのものを読むことをおすすめします。案外、それが一番いいマルクスからの脱却法かもしれません。あの独善的で不快な文体とはずれまくる予言を見れば、良識ある人はあいそをつかすでしょうから。
2023・12・13追記 ミーゼス『マルクス主義の正体』入手しました。