核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

例によって初詣行かず

 私は無神論者、無宗教者なので、世界平和を祈るようなことはしません。

 祈りという営為は、何もやってないのに何かした気分になってしまう分、世界平和の実現には逆効果だと思います。むしろ祈らないことで、うしろめたさというエネルギーを溜め、それを現実的な行動力に変えるほうを選びたいです。

 いずれ私が論文を書く予定の、宮沢賢治の童話「烏の北斗七星」には、夜にはマヂエル様(烏による北斗七星の神格化)に平和を祈りながら、翌朝には敵対する山烏を率先してつつき殺す、烏の大尉が出てきます。『きけわだつみの声』という本には、その童話に深く共感し、実際に特攻隊を志願して戦死した、学徒の手記が掲載されています。

 申し訳ないのですが、祈りや信心深さが、戦争をより悲惨なものにした例としか、私には受け取れません。そういうわけで、私は祈らず、信仰もしない平和主義者でありたいと思っています。