いわゆる「赤ルパン」の異色作。歌舞伎の白浪五人男が元ネタの、「白浪五人衆」が、笠をくるくる回しながら登場し、ルパン一味に挑戦してくる話です。
子供にはわかりづらいネタで、特に弁天菊子の口説き文句に迷わされた石川五右ェ門が、白浪側に寝返ってしまうくだりは意味不明でした。それで逆に今まで印象に残っているわけですが。「サアサアサアサア」で前編が終わるくだりとか。
一方、歌舞伎にくわしい人が見たら、弁天の正体ははじめからばればれなんだよなあ(白浪五人男だし)。五右ェ門はぎりぎりまで気づかず弁天にだまされていたので、意外と日本文化にくわしくなかったようです。
最後は勝ち誇ったルパン一味の四名+一名(おわかりですね)が、歌舞伎口調でさっそうと口上を述べて幕。ルパン三世が歌舞伎化するという話題を聞いて、この挿話がふと懐かしくなったしだいです。