核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「八犬士」が登場する二作品

 高橋よしひろ銀牙―流れ星 銀』(『週刊少年ジャンプ』一九八三~一九八七連載)。

 凶暴な巨大グマの赤カブトと戦う、犬たちの物語です。

 最初は人間の飼い主が主役で、犬は当然しゃべらないのですが、途中から犬の銀が主役となり(題名から察するに予定でしょうが)、「行くぞ!」とか「ついてこい!」といった言葉を犬どうしでしゃべるようになります。まあ、それぐらいのコミュニケーションは犬でもやるかなと思っていたら、

 

 犬「ここは山梨県甲府市!」

 

 の一言で崩れ落ちました。そういう概念あるのか。

 それ以降は完全に擬人化された犬たちの、戦いと友情のドラマが展開されます。

 で、赤カブト編の次が八犬士編。これも人間ではなく犬の八犬士が登場します。

 犬の八犬士が登場するもう一つの作品は、『大神』(おおかみ)。二〇〇六発売のプレイステーション2用ゲームソフトです。

 日本神話や民話をアレンジした物語で、白い犬の姿をした神アマテラス(通称アマ公)と小さな絵師イッスンのコンビが、鬼たちと戦い、美しい自然をとりもどしていくゲームです。フセ姫のために八犬士を探す場面もありました。

 このゲームは和の世界観にふさわしく、ありふれた呪文とかではなく、「筆」で画面に線を引くことによって、敵を一刀両断したり奇跡を起こしたりできるという、斬新な試みがされていました。またいずれ語らさせていただきます。