ゲームの話題に戻る前に、文学ネタをもう少し。
いつものように「村井弦斎 平和」であてもなく検索していて発見しました。
単行本版『小猫』(一八九七(明治三〇)年)。デジコレより引用。
米国でリパブリカン党(共和党ですね)が政権を取ると、その政策は。
「従来平和主義なりし外交政略も其面目を一新するに至れり」
(四六六頁 239/259コマ)
「平和主義」を消極的な政策ととらえているようで、この時期の弦斎は同主義にあまり好意的ではありません。次の段落には、平和が長く続いたので政治社会が腐敗した、とも書かれています。
そういう文脈のせいか、一九三五(昭和一〇)年、一九三六(一一)年の刊本でもこの「平和主義」の語は残っています。
一応、『郵便報知新聞』の初出(たしか一八九一(明治二四)年)でも「平和主義」の語は使われていたかどうか、また国会図書館に行った時に調べてきます。
はたして、二〇二四(令和六)年のリパブリカン党政権は平和主義でしょ~~か。無理矢理時事ネタにつなげてみました。