2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
昨年末に図書館から借りた本を延滞してしまいまして、『新潮』は借りられませんでした。 とりあえず、ななめ読みした感想を。 柄谷が古代イオニアのイソノミア(無支配)思想に期待をかけているのはわかるのですが、資料の裏づけにとぼしい気がしました。残…
2011年11月23日のブログで、アリストパネースの『平和』(紀元前421年上演) を「人類が持ち得た最古の平和主義文学」なんて書いちゃいましたけど(http://blogs.yahoo.co.jp/fktouc18411906/archive/2011/11/23)、もう4~5年ほどさかのぼれる…
『ギリシア喜劇全集1』(平田松吾訳 岩波書店 2008)。図書館に返す日が迫ったので手短にまとめます。こんなタイトルですが、英雄叙事詩と呼べるかどうかは微妙な内容です。作者が作者だし。 アテーナイ市民デーモス(まんま「市民」を意味する名前です…
「皆さんを芝居通と見て、わが喜劇のなかでもこれがもっともすぐれたものと考えました結果、心血注いで練り上げた作品を皆さんに最初に味わっていただきたいと、願ったのであります」(パラバシス気茲蝓^棏僂蓮悒リシア喜劇全集1』橋本隆夫訳 岩波書店 2…
新年早々、おめでたくない話を。 今年に限ったことではないのですが、初詣に行きませんでした。 受験・就職そのほか、過去の人生でいくどとなく失敗してきましたが、合格祈願のたぐいを祈ったことなど、一度もありません。ましてや博士論文の受理など、祈っ…