核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『社会文学』38号特集 「大量死に立ち向かう文学言語とは」

 私は日本社会文学会の会員ではないのですが、公式サイトでこの特集タイトルを読み、これはと思いました。特に「立ち向かう」のあたりが。そういう志を持つ文学研究者の存在を嬉しく思います。秋季大会に参加できなかったことが惜しまれます。
 仮に私が投稿するとして(来年1月締め切り)、何をテーマにしたものでしょうか。『安愚楽鍋』は動物の大量死を、それも正当化しかねない内容だし。「通りすぎたもの」は大量死を美化する話で、しかも美化できてないし。
 川端康成の『浅草紅団』。三島由紀夫の『美しい星』。この二つのどちらかなら、「大量死に立ち向かう文学」といえそうです。前者は大学院のゼミで扱ったことはありますが、本気でやるとなると川端康成が残したメモを熟読する必要がありそうです。今から申し込んでも間に合うかどうか。