核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

石橋湛山「軍備縮小会議」(『婦人之友」1932(昭和7)年2月号)

 本年9月3日に紹介した、石橋湛山の戦前の軍備撤廃論をこのたび入手しました。
 「時事三題」中の「三、軍備縮小会議」という題名です。
 ジュネーブでの軍備縮小会議を背景に、世界各国が皆、「おれは泥棒ではない、唯だ泥棒を防ぐ為めに軍備を設くるのだ」と主張しながら軍備を拡張し、結果的に国際間の危機を高めている矛盾を指摘しています。
 そして先日紹介したように、「攻撃的軍備は勿論、防禦的軍備をも無用に帰する」平和主義こそ、我国の進むべき唯一の路であると結論しています。
 ただ、その石橋湛山であっても、太平洋戦争下にあっては必ずしも平和主義を貫いたとはいえない資料も、残念ながら存在しました。追って紹介します。