核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

隈本有尚「戦争の終期及び第二次戦争と日本の国難を予言す」 その1

 『実業之日本』1917(大正6)年1月号、特集「戦争は何時止むか」より。
 第一次世界大戦すらまだ終わりが見えない時期に、「第二次大戦争の突発期を予言」してしまった、オフサイドな記事です。隈本有尚氏の肩書は「予言者 前長崎高等商業学校長」とあり、東京高等商業学校教授、文部省視察官などを歴任とのこと。
 
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 ■終局は本年の八月から十一月
 余は之を天文上から考ふるに、今度の欧州大戦争は本年の八月から十一月迄(まで)の間に終息するならんと察して居る。(略)
 旧約聖書の第四福音書は基督の弟子のヨハネが書いたものだか(この一節原文のまま)、実に仏教の大乗の気韻がある。其ヨハネが新約全書に黙示録を書いて居るが其中に『海より一の獣を上るを見たり、其は七の頭と十の角と有りて其の角の上に冠あり。』と記され、又『其れが三日半―a time,times&half横行(あば)れ廻る』という意味の事が記されてある。之れは取りも直さず、今度の大戦争の予言に外(ほかな)らぬのだ。
 (44~45ページ)
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 天の一日は下界の一年だから、開戦から三年半で終わるはずなんだそうです。実際にはもう一年かかりました。
 つっこみが追いつかないので、続きはまた。