核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

次は何をしたものか。

 芥川論がまだ半分にも達していないのにですが。
 昭和初期の『戦争に対する戦争』に手をつける前に、これまでの反戦文学の総まとめというか、振り返り的な論を書いてみたいと思っています。
 星一は、村井弦斎は、武者小路実篤は、賀川豊彦は、そして芥川龍之介は、戦争をなくす方法をどこに見出したか。それは明治の反戦文学(矢野龍渓福地桜痴・木下尚江)といかに異なるか。
 明治とか大正とか昭和とか、元号にこだわることもないんじゃないかと思われるかも知れません。天皇が誰かにこだわるつもりはありませんが、弦斎と芥川の没年(一九二七(昭和二)年)以降、時代の雰囲気が暗くなったことは感じます。宮本顕治小林秀雄の評論が一位二位を争うような時代に生まれなくてよかったと、つくづく思います。