日中戦争~太平洋戦争期の武者小路実篤は、本当にろくなことを書いていないのですが。以下は彼の考えた作戦(?)です。
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それは支那事変で、飛行機で敵の都市に金をばらまくことだ。紙幣などは殊に面白いと思ふ。勿論国民政府の金をまくのである。
武者小路実篤「金まく飛行機」 引用は小学館『武者小路実篤全集 第十五巻』一九九〇 一五八ページ
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貧民が拾う→こわごわ使う→通用すれば日本政府に好意を、その札は通用しないとか言われれば蒋介石政府に悪意を抱くはず、というのです。「爆弾に要する金位でいゝ」とも書いています。
ばかばかしい話で、貧民の支持など気にする蒋介石でもないと思うのですが、現実に行われていた無差別爆撃と虐殺のことを思えば、武者小路作戦のほうがまだましに思えてなりません。もう少しいじれば、通常兵器の廃絶をめぐるアイディアにつながりそうな気もするので、ここに引用しておきます。