2021-10-31 幸徳秋水「遠征」をめぐる雑感 昨日は休んでしまいすみません。 「遠征」について書きたかったのですが、伊勢田論の読み込みに時間がかかってしまいました。ここしばらくは私の雑感ということで。 「遠征」が反戦小説か否かは別として、この作品は私が近来考えてきた、「チキンホーク」や「同調圧力発生装置」の問題を描いていると思うのです。 戦場に自らは出ない、出たがらない主戦論者たちの、有形無形の「進め」「死ね」という圧力が、前線の兵士にプレッシャーをかけているという構造。