2021-11-23 文学の終焉の終焉 『近代文学の終り』とか『小説の終焉』という本が出たのは二〇〇四年のことでした。 今回書く論文では、それらに対して、「文学は終っていない!」と声高に訴えるつもりだったのですが。 近年(二〇二〇年前後)の文献を読むと、どうも文学の終りといった論自体がオワコンになっているらしくて。振り上げたこぶしのやり場に困るというか、気が抜けてしまいました。 いずれ柄谷行人の二〇〇四年と二〇二〇年の論を比較検討してみますが、困ったものです。