伊藤野枝で検索してみると、青空文庫に読み切れないほど大量の文章が出てきました。青空文庫は年代順ではなくアイウエオ順で並んでいるので、改めて「伊藤野枝 戦争」で検索してみたところ、以下の文章が。
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欧洲戦争の為めに洋紙の価が非常に高くなりまして此の頃では以前の倍高くなりましたので情ない私の経済状態では思ふやうな紙も使ひきれなくなりましたので今月からはずつと質をおとしましたけれども、それでも価の点では以上のいゝ紙よりまだ高い位です。だんだんにまだ高くなりさうですがそれではとてもやりきれませんので今月から少し頁数を減じました。併(しかし)出来る丈だけの頁数はとりたいとおもひます。
編輯室より(一九一六年二月号)
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雑誌経営も大変です。とはいえ、戦争の本質にふみこんだ論とは言いがたいので、調査を継続します。