国会図書館になく、『日本の古本屋』で検索しても高価な雑誌『サンス』。
これが入手できないために論文執筆をあきらめかけていたのですが、渡辺の単著『時間』の中に、『サンス』一九四七年十二月初出の論文、「Ⅸ ベルクソンの創造的進化と時間」が収録されていました。
時期的に、小林秀雄が湯川秀樹との対談で言及しているのはこれだと思われます(同対談のかっこ書きでは、(量子力学に於ける時間とベルグソンの純粋持続、「サンス」第二号)となっています。
あらためて『日本の古本屋』で検索しなおすと、『サンス・フランス学術研究』第二冊は昭和二二(一九四七)年。間違いないようです。じっくり読んでみます。