TRPGについてもまだまだ書きたいのですが、そろそろ湯川秀樹・小林秀雄対談についての論文に戻らなければならないようです。できれば今月中に仕上げたいので。
今回の論文の眼目ではないのですが、「偶然」をめぐる議論には興味をひかれます。
冒頭の小林秀雄の発言に、「ブルジョア文学者は偶然論がどうのこうのと愚にもつかぬ文章を書いていた」とあります。中河与一「偶然文学論」や横光利一「純粋小説論」がそうなのでしょう。はたして偶然という要素の文学への取り入れが「愚にもつかぬ」試みかどうかは、もう少し勉強しないと私にはわかりません。それ関係で買いたい本もありますが、今月は高価な大著を買ってしまったので、余裕のある時にします。
哲学のほうでは、九鬼周造やベルクソンも偶然を論じているようです。そちらはもしかしたら近場の図書館にあるかも知れません。