核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

豊橋で村井弦斎研究会「楽水」の発足式

 結局私は行けませんでしたが、『東愛知新聞』のサイトによれば盛況で、市外や県外の方もいらっしゃってたそうです。

 弦斎ゆかりの豊橋・平塚両市をはじめとして、各方面で弦斎への関心が高まるのはよいことなのですが、「食道楽の人」としての弦斎に偏っているのはちょっと残念です。

 というと、「また平和主義の話か」と言われそうなので、今回は別の話を。

 弦斎は当初、「百道楽」という壮大な連作シリーズものを企画しており、『食道楽』や『酒道楽』はその一環にすぎませんでした。以下、以前にも紹介した弦斎のメモを、黒岩比佐子さんの『酒道楽』解説(岩波文庫)より孫引き。

 

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釣道楽、酒道楽、銃猟道楽、読書道楽、大弓道楽、研究道楽、玉突道楽、媒酌道楽、囲碁道楽、小言道楽、将碁(ママ)道楽、芝居道楽、着道楽、寄席道楽、持物道楽、義太夫道楽或いは音曲道楽、謡道楽、食物道楽或いは料理道楽、小鳥道楽、万年青(おもと)道楽或いは盆栽道楽、自転車道楽、骨董道楽、書画道楽、古銭道楽、旅行道楽、写真道楽、猫道楽、犬道楽、小説道楽
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 ・・・・・・全部数えても百道楽もないとか、将棋の「棋」の字を間違えてるとこがすでに怪しいとかはありますが。多芸多趣味な人です。「自転車道楽」なんて楽しそうです。

 「将棋道楽」にも興味をひかれます。弦斎の腕前はどの程度だったのか。