核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

内山節『貨幣の思想史』(内山節著作集12 農文協 二〇一五) その1

 これは先ほど手元に届いた本で、今年の読み納めになりそうです。

 ざっと読んでみたのですが、マルクスに一章を割いてはいるものの、マルクスにそれほど傾倒しているわけではなく、反マルクス経済学のバウェルクやケインズマルクス以前の貨幣廃絶論者たちをも論じています。マルクス経済学では貨幣の謎は解けず、「小さな王国」さえまともに読めないと確信する私にとっては、読みごたえがありそうです。