核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

二次創作むかし話「野ブタ。がプロデュース」

 タイトル原案 白岩玄様  二次創作(盗作?)アンタルキダス  「野ブタ。がプロデュース」
 
 キツネちゃんとネコちゃんが卒業らしい。
 といううわさが広まって以来、野ブタ芸能プロダクション(蕪)はしんこくな経営危機にみまわれました。
 「社長。もはや残された手段は夜逃げのみですぞ」
 「敏腕プロデューサーのタヌキくん。なにか策はないのかね」
 「社長はそうおっしゃいますがね。いい素材がないことには」
 「いるではないか」
 「とおっしゃいますと」
 「わたしだ」
 タヌキは野ブタ社長の巨大な鼻の穴を、まじまじとのぞきこみました。
 「お言葉をかえすようですが、社長はぶ…もとい、偶蹄目ではありませんか」
 「その点なら心配はいらんよ。前向きにけんとうしたまえ」
 タヌキは野ブタのあくまでも前向きな鼻を見ていると、もはや何を言い返す気力もなくなりました。
 …おおかたの予想に反して、野ブタ。のファーストシングル「Boo」は、森コンヒットチャート四週連続第一位をきろくしました。
 「社長のふくよかさが受けたのでしょうな」
 「うむ。だが、アイドルと社長業の両立はむずかしいな。このところ過労でやせてきたせいか、人気も少し落ちたようだ。時代はさらなるふくよかな動物を求めているのかも知れんなあ」
 いやな予感がして、一歩後ずさったタヌキの肩に、野ブタ。はぽんと前足をのせました。
 「次はわたしが君をプロデュースする番だな。しっかりやりたまえ」
 
 どうぶつ豆ちしき 偶蹄目(ぐうていもく) ひづめが偶数の動物のなかま。ブタ・ウシ・ヒツジなど。