核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

1960年中国の大躍進政策

 大江健三郎が訪中し、「理想的にうまくいっている」と讃えた1960(昭和35)年の中華人民共和国の実態がいかなるものであったか。
 ひとまずウィキペディアの「大躍進政策」を引用します。
 
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大躍進政策(だいやくしんせいさく、繁体字大躍進
簡体字大跃进拼音: dàyuèjìn: Great Leap Forward)は、社会主義改造済みの中華人民共和国にて、数年間で経済的にを追い越すことを目的に、毛沢東1958年から1960年まで施行した農工業の大増産政策である。しかし、農村の現状を無視した強引なノルマを課した上、三年自然災害も重なった結果、推計2000万人から5000万人[1]ともいわれる餓死者を出し大失敗に終わった。ただし、失敗の原因はマルクス主義そのものとは無関係なものであり、具体的な経済の発展方法にあるとして、のちに中国共産党は国民に謝罪を行い、毛沢東自己批判を行って国家主席を辞任した。
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 数千万単位の餓死者を出した大失敗、という点は他の資料も一致しています。
 しかも、毛沢東の独裁による犠牲はこれで終わりではないのです。
 尖閣問題もさることながら、毛沢東が中国のナショナリズムで再利用されていることは危惧すべきです。どうか、歴史から学んでほしいものです。あやまちを繰り返さないために。