著者自身の結論も、以下のように明白に示されています。
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きっと読者は私にこう問いかけるに違いない。「では、あなたは結局、動物に魂があると思っているんですか。こんな題名の本を出すのだから、きちんと答えてください」と。
はい、お答えします。トンボやチョウチョに恐らく魂はないでしょう。でも、彼らは魂をもつ人間といっしょにこの世界に住んでいます。われわれ人間は(常に、とまではいえなくても)昆虫でもあたかも魂をもつかのように扱ってやるべきなのです。
(242~243ページ)
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当ブログがここ数日問題にしてきた、食用動物については、
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私はこれからも肉を食べ続けるだろうし、世の子供たちにもどんどん食べて、しっかり成長してほしいと思っている。だが、それは、世界の中で人間に相応しい命の形を刻み、実際に食べる以外には無益な殺生はしないという生き方ができる限りにおいて許される、基底的な殺生なのだ。動物を殺したなら、その肉をきちんと食べよう。その代わり、それ以外の仕方で動物を苦しませるのは可能な限りやめにしよう。
(241ページ)
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