ただ、その白水社版をもってしても、1642年の第二版にだけ追加された、「第七反論」および答弁、「ディネ師宛の書簡」は訳されておりません。所雄章『人類の知的遺産 32 デカルト』(講談社 1981)によれば、どうも「第七反論」その他は日本語に訳されていないようなので、残念ながら当ブログでは扱わないことにします。
「かくてデカルトは、『一人ずつ次つぎに相手にして』いたのでは『際限もないであろう』から『この際は断固として彼らをすべてひとまとめに迎え撃とう』」(同書174ページ)とした、なんて紹介を読むとすごく気になりますけど。まあ第一~第六反論だけでも十分にスリリングなので。