『世界の大思想 13 ホッブズ リヴァイアサン』解説(水田洋 田中浩)より。清教徒(ピューリタン)革命に巻き込まれるのを恐れ、数千ポンドの財産をすててフランスに亡命した時期(1640年頃)のホッブズについて。
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ホッブズはパリで、旧友メルサンヌ(引用者注 第二反論のメルセンヌ)にむかえられ、四八年にかれが死ぬまでその学問的サークルに参加した。一六四一年一月には、デカルトの省察録にたいするホッブズの批判(引用者注 第三反論)と、ホッブズの光学論文が、メルサンヌを通じてデカルトに渡されたが、二人の不和はすでにここにはじまった。デカルトもメルサンヌのサークルにぞくしていたが、このサークル全体がカルテジアンであったのではない。
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ホッブズ研究にまで手を広げるつもりはありませんが、けっこう波乱万丈の人生のようです。