核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村井弦斎『食道楽』より「我が覚悟」

 前々回はらちもない愚痴を書いてすみませんでした。Ciniiで読めるだけでも、名誉革命の文献はけっこうありました。反省の意をこめて、村井弦斎の名言を引用します。
 
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 言わないでもいい事へ一々不平を言うのは愚痴だ。(略)
 何ほど愚痴を漏(こぼ)しても愚痴の声で波や風は鎮(しず)まらない。それよりもこの波を凌(しの)いで大海を渡るには千噸(とん)の船を造らねばならん。イヤ千噸ではまだ小さい。一万噸二万噸の船を造ろうとこういう風に心掛けたら遂(つい)には波や風を何とも思わなくなる。
 村井弦斎『食道楽(下)』(原著1903 岩波文庫 2005)
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 当時、連合艦隊の旗艦だった戦艦三笠(みかさ)でさえ15140トンなんですけど、要はそれ以上の気概を持てということでしょう。自戒します。