核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

北大路魯山人『春夏秋冬 料理王国』(中公文庫 2010)より 黒岩比佐子「解説」

 すでにご指摘がありましたが、当ブログが2012年3月29日に紹介しました、
 (http://blogs.yahoo.co.jp/fktouc18411906/archive/2012/03/29
『月刊食道楽』1905年8月号(以前に4月号と書いてしまいましたが8月号の誤りでした)、村井弦斎「鮎の話」ですが、こちらの「解説」にすでに言及されていました。

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 『食道楽」以外では、明治の食専門誌『月刊食道楽』一九〇五年八月号にも、村井弦斎の「鮎の話」が載っている。ここで弦斎は、漁獲法によっても漁獲した時刻によっても鮎の味は変わってくると言い、「朝に獲つたのですと一日置くために腸(はらわた)をぬきますが、此様(こう)いふのはいけません、成丈(なるた)け獲つて間なしのでなければ旨味はありません」と述べている。鮎釣りが好きな弦斎は、鮎については相当くわしい知識を持っていた。
 (同書302~303ページ)
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 私は国会図書館電子図書館(館内のみ閲覧可)で『月刊食道楽』を読んだのですが、黒岩氏は電子化以前に現物を読んでいらっしゃったようです。私が読んでいなかった、『月刊食道楽』一九〇六年八月号の「御用の鮎」や、見落としていた『食道楽』夏の巻(一九〇三)の記述も引用されています。
 まったくお恥ずかしい限りです。反省しています。