核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

斎藤緑雨が幸徳秋水に送った手紙に村井弦斎の家の地図が!

 何を言ってるのかわからねーと思うので、順を追って説明します。

 小田原文学館の特集展示に、「村井弦斎の小田原時代」(二〇一二(平成二四)年)がありまして。特集自体はとっくに終わっていますが、pdfが残っていました。

 

 1-20150310174156.pdf (city.odawara.kanagawa.jp)

 

 その二頁によると、斎藤緑雨幸徳秋水宛ての手紙に地図があり、すぐ近所の村井弦斎先生宅も描かれています。そのまた隣は『魔風恋風』の小杉天外先生宅。弦斎の『食道楽』と並ぶ、一九〇三(明治三六)年の大ヒット新聞小説です。

 ご近所なので行き来もしていたそうです。思わぬ発見でした。出典は『斎藤緑雨全集 巻八』四九三頁。

 緑雨といえば亡くなる直前に、幸徳秋水に「僕も非戦論をやってみたくなった」と書き送ったことで知られています。弦斎との間に非戦論の話は出なかったのでしょうか。