核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村井弦斎『日の出島』「住の江の巻」 その4(最終回) 「太陽熱」

 下の箇所を拾い読みしたのは2011年の7月19日でした(http://blogs.yahoo.co.jp/fktouc18411906/5137889.html)。たどりつきました。

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 「その大発明とは何です」
 雲野「それは世界に向て熱を供給するのだ。即ち石橋君の研究材料を半分借りて太陽の熱を吸収保存し、それを以て今日の石炭や薪炭油電気あるとあらゆる発熱材に代用させるのだ」
 と太陽は実に我邦人にのみ利用されんとす。
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 石橋学士の太陽燈は熱を出さないのが利点でして、医療関係者から重宝されていたわけですが、今度は太陽熱を吸収保存する発明です。ここからがエネルギー小説の本領です。
 次は私が心待ちにしていた「富士の巻」。艦これブームが去る前にこぎつけて何よりでした。