だいぶ前から予告されてましたが、ついに石橋学士の太陽燈が完成しました。お富嬢率いる関東発明会の資金援助のもと、商品化に入ります。(近デジ117/177)
十銭出せば一年も二年も壊れることはなく、一夜付け通しても費用は三厘にもならない
すぐれ物(なお、雲岳女史の演説入場料は三十銭でした)。
しかし、その陰には困る人々も。まず従来の洋燈(らんぷ)が売れなくなり、火事が減ったために消防夫も暇になり、さらに材木屋・大工・左官なども不景気にと、社会の各方面に影響を及ぼしていきます。
発明はすべての人間を幸福にするとは限らないのです。やがて太陽燈普及阻止の陰謀が・・・。