先日のある学会で入手した、配布資料に一回分だけ載っていた小説です。
菅沼と収三の乗った飛行機が墜落し、菅沼は両足挫折、収三は肺臓破裂。節子が駆けつけた時には収三は既に手遅れでした。
この作品の4年前(1918年)に書かれた『三十年後』ではしつこいぐらいに飛行機の安全性を強調しているのですが、一方では飛行機事故を扱った小説もあったわけです。
(2014・6・30追記 『三十年後』にも、従来型飛行機の危険を述べた箇所はありました。訂正してお詫びします)
近代デジタルライブラリーには「北尾亀男」「空翔ける人」ともに見つかりませんでした。都新聞の縮刷版なら心当たりがあるので、今度捜してみます。夫(?)に先立たれた節子のその後もさることながら、飛行機とその関係者がどう描かれているか気になります。