核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

与謝野晶子『人間礼拝』(1921)より 「尾崎行雄氏の軍備縮小論」

 文学者の側からの、軍備縮小論が見つかりました。知ってる方には常識だったかもしれませんが、与謝野晶子の感想集『人間礼拝』より。
 尾崎行雄軍縮案は、衆議院内では島田三郎以下三十数人の支持を得たのみだが、その背後には選挙権を持たない大多数男子と女子国民の味方がある、そのことを海外の人々も知ってほしいとの趣旨です。
 日露戦争期の反戦詩ばかりが注目されがちな与謝野晶子ですが、少なくとも1921年2月の時点では、政治を通しての平和維持という思想を表明していたわけです、その後のぶれはぶれとして。