核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

賀川豊彦『戦争は防止し得るか?』(1935)

 国際間貿易・相互依存の発達により、経済的に戦争は防止し得るという趣旨。
 明治末期の矢野龍渓も同じような説でしたが、昭和10年という時期に貿易のみによって日支親善が成るかのような議論は、楽観的にすぎると思うのです。
 後の太平洋戦争という現実にあって、賀川の平和主義がどこまで持ちこたえられたか。それも見届けてみたいと思います。