「将軍」関係の記事が目当てで、芥川の創作メモやら座談会やらを読んでみたのですが、
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○将軍。頼朝、尊氏、家康。
(「手帳」(十) 岩波書店『芥川龍之介全集 第十二巻』(一九七八) 五四〇ページより)
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違う。そうじゃない。
ならアリストパネス関係でも探すかと思ったら。
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芥川 ギリシヤに斯んな伝説があるね。男女はもと背中と背中をくつ付けた一つのものだつたのを背中から二つに切り離したのだ。その半身が他の半身と一つにならうとするのが恋愛なんだ。それから又人間の背中はもとは喰付いてゐたものだからすつぺりと平らに出来上がつてゐる。(間)
(座談会「女?」 岩波書店『芥川龍之介全集 第十二巻』(一九七八) 六三六~六三七ページより)
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アリストパネスが書いた伝説ではなく、アリストパネスが語ったとされる伝説。出典はプラトンの「饗宴」でした。