非武装型の平和主義に対して、シュミットはなおも嘲笑を浴びせます。不快に思われる方はお許しください。
※
軍備を持たぬ国民は友のみを持つと信ずるのは愚かであろうし、多分無抵抗性によって敵の心が動かされうると信ずるのは自己欺瞞的な予測であるだろう。(略)一国民が政治的なものの領域に踏止まる力もしくは意思をもはや持たぬことによって、政治的なものは地上から消滅しはしない。消滅するのは弱い国民である。
『カール・シュミット著作集Ⅰ』慈学社出版 二〇〇七 二七七ページ
※
最後の一行がいかにもナチス、って感じですね。