『芸術の窓』二〇一五年八月。
自画像を「列席型」「変装型」「研究型」「独立型」の四つに分類し、デューラーらの自画像を最後に成立した「独立型」と位置付けています。
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三浦 自画像をとにかく多く描いたのはレンブラントです。油彩、版画、デッサンも含めると、100点以上も自画像を描いています。また実に色んなタイプの自画像を描いているのも特徴的で、先に挙げた4つの自画像のタイプは全て描いている。
(略。彼の自画像にはビジネスの面もあったのではないかと論じた後)
レンブラントは生涯にわたって自画像を描いていますし、おそらく自画像を描くことで、その時々の自分を確認していたのではないかと思います。自分はどういう画家である、というのを描くたびに再確認していた。
(四四~四五ページ)
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勉強にはなりましたが、自己確認はともかく、ビジネスの面というのは、「将軍」論にはあまりかみ合わないかもしれません。