核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

壺井繁治「頭の中の兵士」(『戦争に対する戦争』(一九二八)

 反戦小説集『戦争に対する戦争』の、最後に収録された短編。
 反抗的な兵士が憲兵に頭を撃たれると、頭の中から小さな兵士たちが現れ、近くの建物に去っていくという話です。今のところ意味不明ですが、戦争に対する暴力的抵抗を扱った同書の中では、小川未明「野薔薇」と並ぶ異色作です。記憶にとどめておくことにします。