同著はアルチュセールの入門書というより、アルチュセールをそのスピノザ読解を通して理解するという厄介な代物でして。
スピノザは昔かじったことがありまして、『エチカ』も探せば家にあるはずなのですが、そこまでさかのぼる必要があるか疑問に感じています。
そもそもアルチュセール関連書を読み始めたのは、ラクラウ+ムフの『民主主義の革命』にその名が出てきて、理解のために必要だと感じたからでした。そしてなぜ『民主主義の革命』を入手したかというと(コロナで外出できないひまつぶしもありますが)、現在執筆中の研究「どのように戦争を止めるか」の、たった一つの注のためでして。
これ以上さかのぼるのは奇特に過ぎると思うので、市田著本体を読むにとどめておきます。