核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

クリリン理論、略してクリロン

 『ドラゴンボール』の二十八巻だったと思いますが、コミックスが見つかりませんでした。セリフが正確でないかも知れません。

 ドクター・ゲロが人造人間を造る前にやっつけちゃったら、三年後にわざわざ苦労することはないわ、というブルマの発言に対して。

 

 クリリン「ブルマさん、ここにいるみんな、昔は敵どうしだったろ。オレだって最初は悟空なんかキライだった。すごい敵があらわれると、しょうがないから手を組みだしたんだ」

 ブルマ「何がいいたいのよ」

 クリリン「共通の敵という目的がなかったら、ピッコロはまだしもベジータなんか何するかわかったもんじゃないすよ」

 

 と、サムナー社会学っぽいこと言ってました。以後クリリン理論と呼びます。

 内集団だけの平和でよければそれでいいんですが、その平和を維持するためには常に外敵を必要とするわけで、ドラゴンボールの世界がいつまでたっても平和にならない理由はそこにあります。まあ、娯楽虚構作品ならそれでもいいわけですが。

 現実の世界の平和をめざす立場としては、クリリン理論を超える必要があるわけです。外敵の脅威に頼らない形の平和に向けて。