核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

歌舞伎『女浪人』は二つあった?

 私が先日報告したのは一九一一(明治四四)年六月上演の筋書でしたが。

 早稲田大学演劇博物館のデジタルアーカイブを注意深く見ると、一九一〇(明治四三)年五月上演の『女浪人』もあるようです。こちらは筋書は残っていませんが、図版を見ると、お信らしき洋服婦人が外国公使と並び立つ、一九一一年版にはない場面が描かれています。

 筋書や台本はたぶん入手不可能でしょうが、劇評がないかは探してみます。