核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

北原白秋だけが悪いわけではない、しかし

 たとえば北原没後の一九四三年に出た、日本文学報国会編『辻詩集』のもくじを見ると、

 

 辻詩集/2005.6 (ndl.go.jp)

 

 有名無名の詩人たちによる、戦争詩の題がずらりと並んでいます。

 しかし、題名を読む限りでは、どうも建設的というか、建艦とか軍艦を造ろうとかいう題が目立ちます。一九四二年と一九四三年では戦況も違うのでいちがいには言えませんが、どうも北原の詩とは毛色が違うようです。

 『辻詩集』の現物を読んでからじゃないと言えないのがもどかしいところですが、私はある仮説というか、腹案を持っています。もし『辻詩集』にも「自爆だ自爆 体あたり」式の詩がひんぱんにみられるようであればそれは訂正せざるを得ないのですが。