昨日は予告しておきながら休んでしまい、すみませんでした。
一九四三年(昭和一八)年の『辻詩集』を読んできたのですが、「自爆」「体あたり」は一語もなく、「九軍神」に言及した詩が一篇あるきりでした。戦艦を沈められたと大本営が公表した時期らしく、艦を造ろうと訴える詩がやたら目につきます。
北原白秋の自爆へのこだわりは、やはり彼独自のものといえそうです。調査には少なくとももう一回行かねばならないし、まだ論文完成にはほど遠い段階ですが、戦争を引き起こし悪化させるメカニズムについて、北原を題材に何かが書けそうな気がしています。