核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

伝書鳩

 私は動物全般が苦手で、ハトも例外ではありません。

 ですが、村井弦斎の作品にはたびたび伝書バトが登場し、そのまんま『伝書鳩』という小説もあるくらいです。よほど関心があったのでしょう。

 小説『水の月』でも、謎の人物からの手紙を、ハトがヒロインに届ける場面がありました。あれはハトの帰巣本能を利用したものなので、特定の人に届けるような器用な真似が実際にできるものかは知りませんが。

 亡き黒岩比佐子さんも伝書鳩に関心を持ち、『伝書鳩ーもうひとつのIT』というご著書もありました。生前に『水の月』の存在をお知らせできなかったことが悔やまれます。