核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

大江健三郎『ヨーロッパの声・僕自身の声』(一九六二(昭和三七)年)、熟読しました。

 反体制・反核反戦の人ということになっている大江健三郎

 読んでみないとわからないものです。

 外国人相手に昭和天皇を擁護し、自衛隊核武装を希望し、中国から帰国して日本が戦争でないことにがっかりしています。

 若気のいたりじゃないかとか、西洋人への劣等感でめちゃくちゃな精神状態だったんじゃないかとの弁護はできるかも知れません。しかし、大江ははっきりと書いています。

 「僕自身の声」と。