核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

なぜ核廃絶だけではいけないのか?

 かつて核廃絶運動盛んなりしころ、福田恆存(つねありと読みます)、吉本隆明(2021・7・10追記 つまらない替え歌を書いてしまいましたが削除します。父に罪はあっても子にはありません)といった評論家たちは、「核さえ廃絶されればいいのか」という批判を行いました。彼らの動機には不純なところがあるにせよ、人をもってその言を棄つべからず、というのが私の立場です。
 ヒットラースターリン毛沢東ポルポト金日成もウサマ・ビンラディンも核は使わなかったのです。私はまじめな核廃絶論者を批判したりはしませんが、人間は核を使わなくても人類を滅ぼしうる、ということは念頭に置いてほしいと思います。 核廃絶のさらにその後、十九世紀以前への退行ではない恒久的な平和の建設に向けて、生産的な議論を提供していければと思います。