核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『女浪人』論、結局仕上がりませんでした

 大江健三郎の『宙返り』なんてものを読んだばっかりに、ここ数日悪夢とパラライズ状態に苦しみましたが、ようやく正常な精神状態に戻りました。
 これほど本を読んだことを後悔したのは、オーウェルの『1984』以来です。あっちは「こういう未来にしてはいけない」という作者のメッセージがひしひしと感じられるのですが、こっちは。もう少し落ち着いてから語ります。
 
 論文のほうですが、4月20日の締め切りには間に合わず、5月20日締め切りの「特集 文脈を掘り起こす」には投稿しても載るはずがないので、次の投稿は6月20日になりそうです。それまでに、『女浪人』論と矢野龍渓論は終わらせておきたいものです。
 
 故・谷沢永一は、「オオエ真理教」なる造語を用いていまして、当時は悪趣味な語呂合わせだと思ったものですが、今にして思い当たります。『宙返り』作中の教団はオウム真理教より悪質です。
 ただ、1968年(笑)から2010年までのあいだに、大江健三郎原発推進を演説した過去を悔いている文章が絶対にないとは言い切れないので、とりあえず図書館で一気読みしてみることにします。どうせ、4月末まではやることもないのですし。