『日常生活の冒険』はずっと前に持ってたんですけどね。
『原爆文学研究』9号所収の論文で、同作品に被爆者問題が扱われていることを今さら知らされ、とっとけばよかったと後悔しております。昔から、本を手放すと後で必ず後悔する性格でして。
文学と宗教の関係という、大きな問題はまだ解決していないのですが、メシアニズム(救世主待望論)を繰り返すだけの大江を相手にしていてもらちがあかないので、これからは小林秀雄を題材として考えていくことにします。小林秀雄が大江健三郎よりすぐれた文学者であるとは決して思いませんが、大江も含めた純文学に多大な影響を与えていることだけは確かですので。その「影響」がいかなるものであるか、書きながら考えていきたいと思います。