真の詩人を求めて冥界に下りた、酒と演劇の神ディオニューソス。探していた悲劇詩人の一人エウリーピデースは見つかったのですが、そこでもう一人の大詩人アイスキュロスがエウリーピデースに勝負を挑みます。なお、三大詩人の最後の一人ソポクレース(ソフォクレス)は現在アイスキュロスに座を譲っているのですが、もしアイスキュロスが負けたら自分も戦うと宣言しました。
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召使い アイスキュロスとエウリーピデースがやり合ってるのさ。(略)
ここでとてつもないことが起こりそうだぞ。
秤で文芸をはかろうというのだから(略)そして言葉の定規や肘ものさしや折り畳み型枠や(略)
三角定規や楔を持ち出すらしい。
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「うちの主人は酒と女のことしか知らない」とか、自分の主人の陰口を言い合っているうちに、すっかり意気投合する様が描かれています。アリストパネースは別に奴隷制廃止論者というわけでもないのですが、「海戦に参加した奴隷を解放する」政策を劇中でほめています(私は賛同しません)。プラトンやアリストテレスなんかより、はるかに開かれた思想家だったのではないでしょうか。
そして重厚なるアイスキュロスと軽妙なるエウリーピデースが火花を散らすエピソードⅢに突入するわけですが、続きはまた。なにしろ情報量が多い上に、じっくりと語りたいので。